クイア・プラクティス

ノン・ヘテロの身体障害者。雑文書き。観て読んで考えて書く。それが反応。

私もうフケ専だと思われてもいい!

『フランダースの犬』『アルプスの少女ハイジ』はオンタイムで視聴したが、『ロミオの青い空』は存在すら知らなかった。放映期間は1995年1月~12月。大人の階段を登り切ったわたくしは、9月初旬にこのニュースを知って「ふ~ん」と思いながら食事準備などで…

おっさんが産婦人科に入院したらこうなる(前編)

もうだいぶ経っているが、だいぶ経っているからこそ、わたくしは初めて全身麻酔した体験のことを書こうと思う。 病名は「子宮内膜増幅症(内膜が異常に増幅して経血が大量にしかも不定期に流出する)」。数年前から「経血の流る、滝の如し」という血まみれの…

荒井裕樹『車椅子の横に立つ人 障害から見つめる「生きにくさ」』を読む

荒井裕樹『車椅子の横に立つ人 障害から見つめる「生きにくさ」(2020、青土社)』読了。荒井さんの専門は「障害者文化論」。「身体(あるいは重度)障害者と文学」や「精神障害者とアート」などなどのエッセイをいくつか読んだ。映画『さようならCP』の所感…

『メイドインアビス』と『苦海浄土』

石牟礼道子『苦海浄土』読了。「水俣病」「公害病」との言葉が目立つため、公害企業告発のルポルタージュか社会派(環境汚染反対)ノンフィクションと思って読むと飛んだ大違いである。彼女自身が書いた「浄瑠璃」か渡辺京二氏が解説で書いた「私小説」か、…